この講座は0から統計検定2級合格を目指す講座です。
データサイエンティストだけにとどまらず、統計検定2級の知識がある事で様々なビジネスシーンで活かす事ができます。
そんなビジネスマンに重要な統計検定2級を勉強しようと思って色んな参考書、記事を見てもいまいち理解出来ない!
そんな人も多いと思います。
この講座では、そんな方のために、初心者向けにわかりやすく、0から勉強していく方向けの講座です。
今後の講座の勉強効率を上げるためにも、今回は統計検定を勉強する上で、大事なポイントをお伝えします。
是非参考にしてください。
統計検定を勉強する上での注意点
統計検定2級合格を目指すとなると、数学と統計の知識を体系的に学ぶ必要があります。
ようは、
階段を一歩ずつのぼるイメージが大事です!
焦ってどんどん先に進もうと思っても、余計分からなくなってしまいます。
足し算が分からないのに掛け算を学ぼうと思っても無理ですよね?
そのように、めんどくさくてもしっかりと基礎を学んでから先に進む事が大切です。
じゃあ統計検定におけるその基礎とは一体何なのか?
その点から見ていきましょう。
まずは覚えておきたい基礎知識
これから統計検定を勉強しようとしている方は、まずは下記の点を抑えながら勉強する事が大切です。
- 記号
- 必要な数学知識
- 専門用語
それぞれを深堀りしましょう!
統計では記号を覚える事が大切

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統計検定の参考書を見ると、今までに見たことがない記号がいっぱい出てくると思います。
色んな意味を持つ記号やギリシャ文字など、何の説明もなしに数式に組み込まれて出てきます。
まずはそれぞれの意味を理解しないと、参考書を読み進める事もできません。
私も最初は記号の意味を覚えるのがめんどくさくて後回しにしていました。
その結果先に進めば進むほど分からなくなってしまうという地獄の様な状況になったことも、、
良くでてくる記号
全てを覚えるのは難しいですが、統計検定を勉強していくうえで下記の物が良く出てきます。
記号 | 読み方 | 意味 |
$\sum$ | シグマ | 和を表す記号。例えば、$\sum_{i=1}^n x_i$ は $x_1$ から $x_n$ までの和を表します。 |
$\bar{x}$ | エックスバー | サンプル平均を表す記号。 |
$\mu$ | ミュー | 母集団平均を表す記号。 |
$s$ | エス | 標本標準偏差を表す記号。 |
$\sigma$ | シグマ | 標準偏差を表す記号。 |
$p$ | ピー | 標本比率を表す記号。 |
この他にもたくさん出てきますので、その都度その都度記号の意味を確認しましょう!
また、残念なお知らせですが、参考書によってはこの記号が違ったりします。
標本分散を表すのに、 $s^2$(エスの2乗)だったり $Var(s)$ のように表記されることもあります。
知らない記号が出てきても大丈夫
このように、色んな記号が出てくるのが統計学です。
これで挫折する人が本当に多く、初学者泣かせです、、
最初は意味が分からな過ぎて、理解出来ないと思いますが、焦らなくて大丈夫です。
ほとんどの記号は簡単な内容になっています。
本来であったら何行にもなってしまう数式の表記を簡単に分かりやすくしてくれる為に存在しています。(理解できると感謝したくなりますww)
さきほど出てきた$\sum$も、ただ全てを足し算すれば良いんだね~くらいの理解で大丈夫です!
統計検定に必要な数学知識
統計学を学ぶ上で土台になってくるのが数学です。
この知識がないと、理解出来ない事も多いでしょう。
じゃあ一体どこまでの数学の知識が必要になってくるのか気になりますよね?
さすがに大学レベルの微積や線形代数までの知識は必要ありません。
中学レベルの数学知識があればまずは十分です
0から始めると書いてありますが、さすがに足し算、引き算から教えるわけにはいきません。汗
今後の講座では、中学レベルの知識がある前提で話しが進みます。
まずは以下の部分が分かれば大丈夫です。
- 平均の求め方
- 分数の計算
- 二乗や三乗
- ルートや平方根
- 2次関数
2次関数以外は問題ないと思います。
かなり優しいですね!
高校レベルの数学はその都度学んでいきましょう!
実際に統計検定2級合格を目指すとなると、ある程度の高校レベルの数学知識も必要になってきます。
- 確率の計算方法
- PやCの計算方法
- 三角関数
- 対数・指数
ここら辺の知識もあった方が良いでしょう~!
しかし、今はわからなくても問題ありません。
実際に出てきたら、その都度その都度解説しますので安心してください。
用語を覚えよう
統計学では記号だけでなく専門の用語も数多く出てきます。
中には帰無仮説・対立仮説など似ている用語でどっちがどっちの意味なのか分からなくなる事も多いんです!
良く出てくる用語としては↓の物があります。
- 母集団
- 標本
- 正規分布
- 二項分布
- 分散
- 共分散
- 標準偏差
- カイ二乗
- t検定
この様に、様々な用語が出てきます。
もちろん試験でもバンバン出てきますので、覚える必要があるんです。
変数とは?
統計学では変数という用語が頻繁にでてきます。
知っている人も多いと思いますが、これを知らないとこの先何を言っているのか分からなくなってしまいますので簡単に説明します。
統計学における変数は、測定可能な特性や属性を持つ個々の対象に対して、数値やカテゴリなどの値を割り当てるために使用されます。
たとえば、ある人々の年齢、性別、身長、体重などの属性を考えると、それぞれの属性が変数となります。年齢や身長などは連続値をとる量的変数であり、性別は二値変数、すなわち男性か女性かを表すカテゴリ変数です。
変数は、研究対象によって異なります。たとえば、社会調査では、収入、教育水準、職業、結婚状況などが変数として使用されます。医療研究では、血圧、血糖値、薬の効果などが変数として使用されます。
統計学の主な目的は、変数間の関係を理解し、データを要約することです。変数の種類や分布、関係性を把握することで、より適切な分析方法を選択できます。
統計検定2級に合格する勉強方法
最後に勉強方法にも言及しておきます。
はっきり言って、特別な裏技とはありません。
愚直に↓のルーティーンを繰り返していく事が大切です。
- 参考書を読んで理解する(記号・用語も覚える)
- 練習問題を解きまくる
まずは各講座の内容を理解する事が大切です。
「母比率の検定はこの様な順番でやるんだな」っと理解しましょう!
結局は問題を解かないと身につかない
しかし、理解だけして満足してしまう人が多いのが現実です。
めんどくさくてあまり練習問題に手を出していない人がいます。
正直問題を解くのはめんどくさいです!
後回しにしがちです。
ですが、理解するだけではダメで実際に自分の手を動かし、何度も問題を解く事で自分の物にする事ができます。
はっきり言って、ビジネスマンが業務で使う場合にはその都度検索したり、ChatGptに聞くなりすれば良いので理解しておけば何とかなります。
しかし、統計検定2級を合格するには絶対的に自分の物にする必要があります。
めんどくさくても、何度も問題を解き、自分の物にしていきましょう。
おすすめの問題集
鉄板ですが、こちらをやっておきましょう!
特にCBTで受ける方はコチラがおススメです。
若干筆記試験とCBT方式では問題文の出し方に違いがあるので注意しましょう。
私もCBTで受けた時に、問題文の構成の違いから時間配分を見誤り焦りました。汗