自分の会社では「コミュニケーションがしっかり取れていないな~」と感じる人も多いと思います。
知らないうちに新しい制度が導入されていたり、仕事の伝達ミスで損害が出たり、なんか話しかけてはいけない雰囲気だったり、単純に「私の話しを聞いてもらえない」と嘆いたり、コミュニケーション不足を感じている人は、非常に多いと思います。
この記事では
- コミュニケーション不足がもたらす結果
- コミュニケーション不足がどうしておきるのか?
- コミュニケーション不足の改善方法
という風になっています。
最初に結論を言ってしまうと、コミュニケーション不足を改善するには、
「上司が変わる」しかありません。
その部の部長や課長、ひいては社長クラスが改善していこうという気が無いと、コミュニケーション不足を改善するのは難しいです。
部下から改善したいと思っても、上司に提案するのも難しいですし、提案したとしても上司に変わる気が無いのなら、効果は薄いでしょう。
Contents
コミュニケーション不足の現状
ほとんどの会社が不足を感じている
【図表1】社内のコミュニケーションに課題があると思うか
こちらの図を見てもらえばわかる様に、社内のコミュニケーション不足を感じている人達は全体の8割近くと非常に多い事が分かると思います。
コミュニケーション不足だとどうなる?
コミュニケーション不足により、伝達ミスが発生して損害が出たり、社員同士の連携が上手くいかず、生産性が上がらなかったり、人事評価も正しく行えなかったりと、色々なデメリットが考えられます。
しかし、1番のデメリットは「社員のモチベーションが下がる」事でしょう。
社員のモチベーションが下がる
コミュニケーション不足を感じると疎外感が生まれます。
また、教育を受ける機会が減ってしまったり、仕事に必要なスキル・知識が身につかないなどの非常に大きな損害が発生してしまいます。
この様にして、コミュニケーション不足は社員の成長するチャンスを奪い、その疎外感から会社に対する帰属意識を失わせてしまい、結果として社員のモチベーションを奪ってしまうのです。
職場のコミュニケーション不足はどうして起きるのか?
コミュニケーションの本質を理解していない
まず、コミュニケーションの語源は、「コモン(common)」で、「共有し合い、共通性を築く」という意味があります。
つまり、コミュニケーションの本質は自分の考えを一方的に話すだけでは無く、お互いに話し合い、情報や意志や感情を交換し、互いに理解する事により、共有する事がコミュニケーションの本質です。
コミュニケーションの本質については☞「コミュニケーションとは何か?その本質をとらえる事が大事!」をタップして下さい。
相手が理解していないのはコミュニケーションではない!
- 「あれだけ言ったの改善されていない」
- 「一回教えただろう」
- 「なんで知らないんだ」
この様に怒る上司は非常に多いと思います。
自分が言っただけで、相手が理解したと思ってしまう人が非常に多いです。
しかし、残念ながらあなたが伝えようと話したとしても、あなたが思っている10分の1位しか相手には伝わっていないものです。
ですので、上司の立場として「この前言っただろう」というのは絶対にダメです。
相手が理解するまで落とし込むのが、本当のコミュニケーションです。
部下の話しを聞かない
また、上司は部下の話しを聞かないものです。
上司という立場から、部下とコミュニケーションを取る時には、いかに部下の為になる話しを出来るか?部下のモチベーションを上げられるか?に注力してしまっています。
これはもちろん部下の為を思って言っている事で、大事な事です。
しかし、それ以上に大事なのが部下の話しを聞くことです。
部下の悩み、不平不満、新しいアイデアなどを聞くことが、非常に大事です。
これを疎かにしてしまっている上司が圧倒的に多いです。自分がそんな上司になっていないか確認しましょう。
職場のコミュニケーション不足をどう改善するか?
では実際にどの様に改善していったら良いのでしょうか?
上司が変わるしかない
冒頭でも述べた通り、これは上司が変わるしかありません。
特にコミュニケーション不足を改善するのに大事なポイントが以下のものになります。
- 無駄に機嫌が悪いオーラを出さない
- 基本は上司から話しかける
- 話しかけられたら手を止める
- 笑顔で名前を呼ぶ
無駄に機嫌が悪いオーラを出さない
これをやっている上司は非常に多いと思います!
あなたの会社にもいないでしょうか?
不機嫌なオーラを出さないといけない病気なのかってくらい嫌なオーラを出しています。
本人としては「周りがダラけない様に」や「業績が悪いから考えてるオーラを出す為」などで、不機嫌オーラを出していますが、全くもって逆効果です。
基本は上司から話しかける
部下から話しかけられるのを待っていませんか?
「分からない事はないか?」「何「分からない事があったら聞いてこい」と言いますが、聞けない雰囲気を出しているのは上司です。か悩んでないか?」と部下の話しを聞く時間を作るのも大事な事です。
話しかけられたら手を止める
部下から話しかけられた時は1度手を止めて、部下の方をちゃんと向いて話しを聞きましょう。
ずっとパソコンを見ながら話しを聞く人もいますが、部下に対して失礼です。
自分の仕事が忙しいのは分かりますが、部長や課長などのリーダー職の人にとって、1番大事な仕事は部下の育成です。
優先すべきは教育なのに、部下の対応を雑に扱うのは絶対にダメです。
笑顔で名前を呼ぶ
コミュニケーション不足を改善するのに、簡単に始められて、効果のある方法があります。
それは「朝の挨拶の際に、笑顔で相手の名前を呼んであげる事です。」
と満面の笑みで毎日朝に挨拶する事で、部下とのコミュニケーションが一気に取りやすくなります。
部下は上司が思っている以上に、上司に対してコミュニケーションを取りづらいものです。
特に朝はという時間帯は非常に重要です。
1日の中でも1番ナーバスになっている時ですし、その日1日のテンションを決める時でもあります。
そんな大事な瞬間に、部下の緊張を解き、話しやすい雰囲気にする事で、コミュニケーションが一気に活性化していく事でしょう。
いかがでしたでしょうか?
職場のコミュニケーション不足を改善する鍵は上司にあります。
上司が変わらない限り、改善はされないでしょう。
部下のやる気を出すのも、殺すのも上司の上司のコミュニケーション能力に掛かっています。
しかし、この分部を疎かにしてしまっている上司があまりにも多すぎます。
管理職の方は自分がそうなっていないか、一度自分を見つめ直しましょう。