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- デザイナーに憧れてるけど実際はどんな仕事内容なの?
- デザイナーの必要な能力は?
- どうやったらデザイナーになれるの?
- 未経験からでもデザイナーになれる?
この様な疑問にお答えいたします。
その前に私の自己紹介をさせていただきます。
私自身はアパレルに携わって10年以上になります。
今までに、販売員、店長、営業、EC担当と様々な職種を経験しており、現在はマーチャンダイザーとして5年以上服作りに関わっています。
また自社の採用担当も兼任しており、年間50人以上を面接しています。
そんな現役MD(マーチャンダイザー)が、デザイナーの仕事内容、必要な能力、デザイナーの成り方をお教えします!
Contents
デザイナーの仕事内容とは?
デザイナーは、イメージを実際に形にしていく存在で、ブランドにとって非常に重要な存在です。
特に MD(マーチャンダイザー)と意見をすり合わせしながら、実際の形に落とし込んでいったり、パタンナーと協力して、洋服のパターンを作り上げていきます。
ただデザイン画を描いて、クリエイティブな仕事をしていれば良いだけで無く、「身幅は何センチで総丈は何センチ、素材はこれで、、」っとかなり細かい仕様までを決める事が仕事です。
実際のデザイナーは想像以上に細かい作業が多い仕事です。
そんなデザイナーの主な仕事内容としては、
- マーケティングリサーチ
- 商品企画
- デザイン画
- 素材選び
- 形にする
- サンプルチェック
この様なものがあります。
それぞれを深掘りしていきましょう。
マーケティングリサーチ
まずデザイナーの仕事として重要なのがリサーチです。
リサーチとは、今年のトレンドや顧客ニーズ、実際のマーケットで売れている情報を集める事です。
リサーチ方法も色々ありまして、まずはコレクションから情報を集めます。
まずは毎年、年に2回世界各国でコレクションが開かれます。
1〜4月と9〜11月に次のシーズンのコレクションが行われ、通称「パリコレ」や「NYコレクション」と呼ばれるものです。
このコレクションから次のシーズンに流行る素材やデティール、色などを予測します。
実際に店舗を訪れる
その他のリサーチ方法としては、期中に実際に色んな店舗を歩いて見て回ります。
競合で売れているもの、打ち出しを強化しているもの、新しい素材・色などをリサーチし、自分のブランドに落とし込みます。
特に、1月10日以降はセールも落ち着き、新しい春物が立ち上がる時期ですし、8月20日以降は市場に秋物が多くなってくる時期です。
そういった時期に、いかに早く今年のトレンドを探していくかが大事になります。
ネットを使ってリサーチも
また、その他にもネットから情報収集する事もあります。
各種コレクションの様子や、実際のシーズン前になると、競合がこぞって展示会の様子をアップしたり、次のシーズンの情報発信をしてくるので、SNS等から情報を集めます。
また、通販サイトの売れ筋ランキングなどもチェックしています。
この様に幅広く情報収集を行います。
商品企画
リサーチで得た情報を基に、次は商品企画を行います。
ディレクターやMDと話し合い、お互いの意見をぶつけ合います。
そうして、作る商品を具体的にしていきます。
デザイン画
意見がまとまったら、それをデザイナーはデザイン画にまとめていきます。
そして、それを基にもう一度MDと話し合い、本当に必要な商品なのか、検討します。
素材選び
素材選びも重要なポイントです。
商品化が決まった洋服に1番適している素材は何かを決めていきます。
ジャケットを作るの、生地はコーデュロイか、ウールか、スウェードか?など、素材によって服の印象が大きく変わりますし、伸縮性や生地の硬さによって縫製の仕方が変わってきます。
また、生地によって生地値が全く違う為に、コストが大幅に変わってしまいます。
そういった事を加味しながら素材を選んでいきます!
実際に形にしていく
しっかりと構想が決まったら実際の形にしていきます。
形にしていく方法は様々です。
型紙を作って、パタンナーとともに細部を詰め、立体化していくこともありますし、何度も付き合いがあり、信頼できる工場とは、
「身幅・・・何センチ」
「総丈・・・何センチ」
「襟の前下がり・・・何センチ」
と細かくサイズ指示だけで、サンプルを上げてくれます。
基本的には取引先に仕様書や、使いたい生地情報を送ることによって、1度サンプルを送ってもらい、それでオッケーなら本生産に移る感じです。
サンプル確認
サンプル依頼をして、サンプルが上がってきたらチェックをします。
こちらの指示通りに上がっているのか?
縫製は汚くないか?修正する箇所はないのか?期待通りの形に上がっているのか?などをチェックします。
修正点があれば、修正箇所を伝え、本生産に移ります。
デザイナーに必要な能力
デザイナーに必要な能力としては、以下の物が重要になってきます。
- リサーチ力
- 幅広い知識と経験
- 自分の意見を言う力
- イラストレーターやフォトショップの技術
アパレルデザイナーには2種類ある
デザイナーには2つの種類があります。
それは
プロダクトアウトのデザイナーとマーケットインのデザイナーです。
プロダクトアウトとは、デザイナーが良いと思った物を作り、デザイナーの世界観を打ち出し、それに共感した人に洋服を買ってもらうパターンです。
大勢に売るというよりは、少数の顧客様に売るイメージです!
その為、価格帯が高くなる事が多く、デザイナーの影響力が必要です。
マーケットインとは、逆に市場で売れる物、お客様が欲しがっているものを調べ、それに合わせて商品を企画する事です。
プロダクトアウトよりも幅広い層のお客様に向けて商品を作り、価格帯も安めに設定されています!
この2つのタイプはブランドの方向性によって変わってきますが、圧倒的にマーケットイン型のブランドの方が多く、プロダクトアウトはごく一部です。
マーケットイン型ではリサーチ力が大事
マーケットイン型のデザイナーに求められるのは、お客様が求めているものを作る事です。
デザイナーがどんなにお洒落で自信の持てる服を作ったとしても、デザイナーの1人よがりになってしまい、売れない服になってしまいます。
そうならない為にも、リサーチし、お客様が本当に欲しているものを、お客様の気持ちになって考える事が大事です。
その為、センス以上にお客様が欲している物を見つけるリサーチ力が大事になってきます。
デザイナーには知識と経験が必要
デザイナーは専門職の為に、洋服に対する幅広い知識と経験が非常に重要になってきます。
生地ひとつをとっても、Tシャツにはポリエステル、レーヨン、ポリウレタン、綿などの繊維が使われるのですが、カジュアルに行くには綿の混率が高い生地を使ったり、キレイ目のラインを出すにはレーヨンが混ざった生地を使ったりと、素材に対する知識が求められます。
また、縫製の知識も大事で、どうやったらキレイなラインが出るのか?
どうやったら動きやすく出来るのか?などの知識が大事になります。
やはりこういった知識は経験の中で蓄積されていきます。
色んな素材や色んなパターンで洋服を作る事によって、沢山の失敗もするでしょう!
でもそういった経験を積む事によって、デザイナーは成長していきます。
デザイナーは自分の意見を言う事も大事
性格が控え目なデザイナーだと、MDの指示に従って作っているだけとなってしまい、それだと実は良くありません!
MDは立場上数字の責任も持っている為に、いかに安く作り、利益を上げるかを考えてしまっています。
その為、洋服の可愛いポイントをコストカットの為に、削ってしまい、商品の質が落ちる事になりかねません。
そうならない為にも、デザイナーの方が、縫製や生地の知識が深いのが一般的ですので、デザイナーがしっかりと自分の意見を述べ、MDの意見とのちょうど良い落としどころを見つける事が大事です。
イラストレーターやフォトショップの技術も必要
細かい事を言うと、Adobeのイラストレーターやフォトショップの技術も必要です。
特にイラストレーターで、構想している洋服を絵型にしたり、生地の柄を作ったりします。
自分の考えを具現化するツールとして、イラストレーターは一通り使える技術力が必要です。
デザイナーになるには?
1番は服飾の学校を出る事
デザイナーは専門的な知識が必要な為に、服飾の学校でちゃんと勉強する事が1番です。
企業の新卒採用でも、デザイナーやパタンナー職の求人は服飾学校卒業者に限定していたりと、専門的な知識が求められます。
服飾学校を出たわけじゃないけどデザイナーになりたい!
未経験からでも、デザイナーになれないわけではありません。
実際に私の知り合いでも未経験からでもデザイナーになった方もいます。
ではどうやってデザイナーになったのか?それは、、
転職エージェントを使い、未経験からでもOKな求人を紹介してもらう事です!
ファッション・アパレル業界の【クリーデンス】会員募集 ・・・こういった転職エージェントなら、未経験からでもデザイナーやデザイナーアシスタントの求人が多くありますので、そこから転職する事もできます。
ただし、大企業や有名ブランドの未経験からのデザイナー求人はほとんど無く、中小企業のデザイナー案件が多いのが、現実です。
どうしても働きたいブランドや、大企業のデザイナーになりたいのなら、1度中小企業のデザイナーとして、実績と経験を積みましょう!
2~3年デザイナーとしての経験を積めば、知識も付きますし、大企業のデザイナーの募集要項の条件を満たす事ができます!
そうして、未経験からでもキャリアアップして、憧れのブランドのデザイナーになる事も夢ではありません!
転職エージェントに関して詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください!
いかがでしたでしょうか?
少しでもデザイナーの仕事内容が分かり、デザイナーを目指したいと思ってくれている人がいたら、非常に嬉しいです!
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