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- マーチャンダイザーとバイヤーって何違うの?
- マーチャンダイザーとバイヤーの仕事はどんなの?
この様な疑問にお答えいたします。
その前に私の自己紹介をさせていただきます。
私自身はアパレルに携わって10年以上になります。
今までに、販売員、店長、営業、EC担当と様々な職種を経験しており、現在はマーチャンダイザーとして5年以上服作りに関わっています。
また自社の採用担当も兼任しており、年間50人以上を面接しています。
そんな現役MD(マーチャンダイザー)の私が、マーチャンダイザーとバイヤーの違いを分かりやすく解説していきます。
Contents
マーチャンダイザーとバイヤーの違い
さっそく答えから言ってしまうと、マーチャンダイザーは商品を1から企画し、生地、縫製、形などをデザイナー・パタンナーなどと相談しながら形にしていく仕事です。
納期設定やコスト交渉なども行います。
俗に言うOEMというやつですね!
それに対してバイヤーは、既に出来上がっているサンプルを提携企業から見せてもらい、自分のブランドに必要な商品だけを仕入れ(バイイング)する職業です。
俗に言うODMという物ですね!
ちなみにプレゼンされた商品をそのまま仕入れるだけで無く、仕様を一部変えたり、ブランドネームを付けたりといった事が出来る物もあります。
マーチャンダイザーもバイイングするよ
ただ、マーチャンダイザーだからといって、全ての商品を作っているわけでは無く、マーチャンダイザーもバイイングをします。
- 商品製作が追いつかない
- 期中に在庫が足りなくなった
- 純粋に良い商品があった
- 安く大量に仕入れられる
この様な時にはバイイングする事もあります。
マーチャンダイザーとバイヤーのそれぞれのメリット
商品を仕入れるという点ではマーチャンダイザーもバイヤーも同じですが、その方法が異なります。
1から企画するマーチャンダイザーと、商品をバイイングするバイヤーの、ブランド側から見たメリットを見ていきましょう!
マーチャンダイザーのメリット
まずマーチャンダイザーのメリットとしては、
- 洋服の細かい仕様を決められる
- 発注枚数もMD次第
この様なメリットがあります。
洋服の細かい仕様を決められる
バイヤーと比べてMDの最大のメリットはまさにこれでしょう!
素材、縫製、デザイン、仕様などの細かい部分を自由に決める事が出来ます。
自分のブランドのお客様に合わせて、細かい部分まで決められるのは最大のメリットです。
発注枚数もMD次第
マーチャンダイザーの大事な仕事として、商品企画だけで無く、発注枚数も決めなければなりません。
適正在庫になる様に枚数を発注しなければならないのですが、MDの場合は基本的に枚数は自由です。(作る上での最小枚数はありますが)
しかし、バイヤーの場合は、提案してくれた会社が在庫を全然持っていなかったら、本当は1000枚欲しかったのに300枚しか仕入れられなかったという事もよくあります。
また、仕入れた商品が売れたから追加生産しようと思っても、仕入れ先の会社が追加生産をしなかったら仕入れられません。
特に規模の小さいブランドですと、発注枚数も少ない為に追加生産出来ない事が多くなってきます。
この点は、追加も生産もクイックに出来るMDに軍配が上がります。
バイヤーのメリット
バイヤーのメリットとしては、
- クイックに商品を仕入れられる
- 企画の時間を削減出来る
- 幅広い情報を得られる
などが上げられます。
クイックに商品を仕入れられる
基本的に洋服を中国で作る際は、最短でサンプルアップで2週間、本生産で1ヶ月の合計1ヶ月半は掛かります。
という時に急いで発注しても、納品されるまでに1ヶ月以上掛かってしまいます。
その点バイヤーの場合は、取引先の企業に在庫があれば、すぐに仕入れる事が出来ますので、このクイックさは武器になります。
企画の時間を削減出来る
先程、マーチャンダイザーのメリットとして、細かい仕様を決められると言いましたが、逆に言うと決めなければいけません。
まず、何百とある生地の中から使える生地を選ばなければいけません。
また丈を何センチにするのか?袖は長袖か七分袖か?色展開は何色にするのか?
などと、1つの商品を作るのにも、様々な事を決めなければいけないので非常に時間が掛かります。
その点バイヤーは良い商品があれば仕入れれば良いので、言ってしまえば1日で100型発注する事も出来ます!
幅広い情報を得られる
バイヤーの大きなメリットとして、情報量の多さがあります。
どうしてもマーチャンダイザーだと、自社内の情報に偏りがちですが、バイヤーの場合は様々な企業の展示会や、営業との商談の中で、様々な情報を入手する事ができます。
「カジュアル系ブランドではシアー素材が人気ですよ」
「今年はテレコのカットソーの発注が各社さん多いですね!」
などの様に、様々な情報を聞く事が出来るのがバイヤーのメリットです。
バイヤーと言っても最近は幅広くなってきている
最後に余談ですが、バイヤーと言っても最近はその幅が広くなってきています。
前はバイヤーと言うと、セレクトショップの高いお店の商品を仕入れている人のイメージが強かったと思います。
その為バイヤーと言うとファッションの最先端の仕事というイメージでカッコイイ印象があったと思います。
しかし、最近はそれだけでは無く、いかに安く仕入れるかに力を注いでいるバイヤーも多くなってきているのです。
特に中国の広州には超巨大な洋服の市場があります。
そこに直接足を運び、自分のブランドで売れそうなものをいかに安く、大量に仕入れるかに力を注いでいます。
広州の商品は日本の価格帯と比べると非常に安く販売されているので、日本人の方はビックリされるでしょう!
この様に、最近は広州の市場から大量に仕入れ、それを自社店舗やネット通販から売るバイヤーも増えています。
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