子供を育てる親にとって、恐怖の時期でもある「イヤイヤ期」。
天使の様に可愛かった子供が、悪魔の様に暴れる時期でもあります。
今回はそんな「イヤイヤ期」がいつから始まるのか?その特長と合わせて紹介していきます。
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イヤイヤ期はいつから始まる?
イヤイヤ期が始まるのは、「1歳~3歳」頃に始まる事が多く、ピークは2歳半頃と言われています。
イヤイヤ期が続くのは2年程度と言われており、「3歳~5歳」までには終わる事が多いです。
英語でもイヤイヤ期の事を「terrible two(ヒドイ2歳児)」という位ですから、外国でも2歳位にイヤイヤ期が来る子が多いのでしょう。
イヤイヤ期の始まる時期・程度には、男女差というよりも個人差が大きいものです。
人によって始まる時期も、イヤイヤの程度も違ってくる為に、2歳児でも1日中「イヤイヤ」と泣いてる子もいれば、イヤイヤ期だと感じない大人しい子もおり、個人差が大きい部分です。
予兆はあるの?
実は一歳になる前位から、イヤイヤ期の予兆は見受けられます。
おもちゃで遊んだ後に「片付けようね」っと言っても片付けなかったり、親がおもちゃを持ってきても「これじゃない」っと叩いてきたりします。
何気なく生活していたら、気づかない様な所でイヤイヤ期が始まっている場合もあるのです。
イヤイヤ期は親の捉え方にもよる!
このように、親がイヤイヤ期と捉えるかどうかによっても変わります。
「おもちゃを片付けない位はイヤイヤ期じゃない」っと思う親もいますし、それは立派なイヤイヤ期だと思う親もいる為に、親の捉え方によっても、時期が変わってくるものです。
イヤイヤ期ってどんなの?
では実際にイヤイヤ期とは何でしょうか?
具体的に見ていきましょう。
イヤイヤ期は自己主張開始時期
イヤイヤ期は子供にとって自己主張の始まる時期です。
- 何でも自分でしたがる
- 出来ない事にイライラする
- 手伝おうとするともっとイライラする
- 独占欲が強く、自分のおもちゃを使われると暴れる
- 自分が興味を持った事から離れられない
この様に、子供の自己主張が始まる時期です。
この時期は感情が安定せず、矛盾した行動を取る事もしょっちゅうあります。
それは、筋の通った行動を重視するというよりは、子供は自尊心を保とうとする事を優先している為です。
子供にとっては成長の時期
イヤイヤ期というと、負のイメージが付いてしまう物ですが、子供にとっては脳の成長を促す非常に大事な時期です。
そのため、イヤイヤ期という言葉自体が良くないのかもしれません。
親御さんにとっても「イヤイヤ期」という言葉からしてストレスを与えてしまう恐れもありますし、子供のわがままが多くなるという嫌なイメージが、言葉に染みついてしまっているかもしれません。
本当は「脳の成長期」など、子供にとってポジティブな時期を知らせる言葉の方が良いように思います。
脳が成長する?
この時期の子供は、まだ前頭前野という脳の1部分が未熟の為に、自制心を上手く働かせる事が出来ない状態です。
前頭前野は「感情・欲求のコントロール」を司る部分です。
その為、感情をコントロールしきれずに、「イヤイヤ」という形で表れてしまうのです。
イヤイヤ期の子供は、「イヤイヤ」という経験と、温かいサポートを周りから受ける事により、この前頭前野が成長し、感情・欲求のコントロール方法を学んでいくのです。
- イヤイヤ期は子供の自己主張が始まる時期です。
- しかしそれはただのわがままでは無く、子供が感情と欲求をコントロールする術を学ぶ時期です。
- その為には、周囲の理解と温かいサポートが必要です。
イヤイヤ期はいつまで続くの?
先ほども述べましたが、イヤイヤ期が続くのは2年程度と言われており、「3歳~5歳」までには終わる事が多いです。
5歳児では約4人に1人
博報堂さんの0歳から5歳児のいる親のアンケート結果では、5歳でも約4人に1人がイヤイヤ期だと認識されています。
0 歳児から5歳児のいる母親、父親に「現在イヤイヤ期だと思うか」を聞いたところ、1歳後半で 56.8%となり、2人に1人がイヤイヤ期に突入することがわかりました。
最も高いのは2歳前半で 77.3%、次いで 2 歳後半の 72.3%となり、ピークが2歳であることが確認できた一方で、必ずしも全員がなるわけではなく、ピークでも約4人に1人はイヤイヤ期ではないこともわかりました。
3 歳後半で 50%を下回り、その後も徐々に減っていくものの、5 歳でもまだ約 4 人に1人にはイヤイヤ期だと認識されています。
この様に差がありますが、子供の個性と親の捉え方の違いで差が出てくるものですので、
その様に心配する必要はありません。
イヤイヤ期の対応方法
イヤイヤ期の子供への対応方法は難しいですよね?
「イヤイヤ」言う子供に親は「イライラ」してしまい、怒ってばっかりという事になってしまっていませんか?
そうならない為にも大事な事が3つあります。
- 子供の気持ちを受け止める事
- 子供の興味を引く事
- 褒める事
イヤイヤ言う子供を論理的に諭そうとするのではなく、子供の気持ちを受け止めてあげてください。
「そうなんだ!悔しいんだね!」っと理解を示してあげるだけで十分です。
また、子供の興味に関心を持ち、上手に興味を引く事が大事です。
そして、イヤイヤ期の子供は「承認欲求」が強い為に、褒める事が子供の成長を引き出します。
もっと詳しく知りたい方は☞「イヤイヤ期の対応方法!魔の2歳児を楽しんじゃおう!」をご覧ください!
いかがでしたでしょうか?
子供のイヤイヤ期は、子供の自己主張が始まる時期です。
それはけっしてわがままになっていくわけでは無く、子供にとって感情と欲求のコントロール方法を学ぶ時期です。
3歳から5歳まで続くこの「イヤイヤ期」をあたたかく、愛を持って見守って行きましょう!